学生時代は法学部で民法を専攻していました。民法は人々がよりよい生活を送るための基盤となるものであり、そのことに共感を覚えたからです。しかし、バーでアルバイトを始めたことをきっかけに、より積極的な姿勢を持ちたいと思うようになりました。そのバーでは交流の場を提供するだけでなく、自分から話しかけたり笑わせたりすることで、お客様に楽しんでもらう努力をしていました。
お客様が楽しいと自分も楽しい、嬉しい。三年間のアルバイト経験を通じて、人を楽しませることに何よりもやりがいを感じる自分に気が付いたことは、大きな収穫ですし、これが就職活動における自分の軸となりました。
就職活動では、業界は特に絞らず、様々な企業を見て回りました。人を楽しませるためには、自分が楽しめていることが必要だと思い、最も楽しんで打ちこめるものを貪欲に探そうと思ったためです。ただ、説明会や面接の雰囲気で、その会社の中に、思わずウズウズしてくるような、どうしてもやりたいと思えることがあるかについては厳しく見ていました。
多くの企業を回る中で、いくつかの企業から内定をもらいましたが、作品の影響力の強さに惹かれたのが、決断の大きな理由です。
多くの人が待ち望んでいるファイナルファンタジーシリーズやドラゴンクエストシリーズのような作品を、自分も手掛け、それを越えたいと思い入社を決意しました。
今回のドラクエIX発売の時にも多くのお客様が販売店に並んでソフトを購入して下さっています。今の時代、ソフトは予約しておけば並ばなくても売り切れて買いそびれてしまうこともないですし、インターネットで時間を選ばず購入することもできます。
それでも、まだこれほど多くのお客様に並んで購入頂けるのは、本当にすごいことだと思います。
社内には、自分の大好きなゲームを手掛けた開発者スタッフがたくさんいます。尊敬する多くの先輩に恵まれとても刺激になりますし、実際にお話が聞ける機会も多いです。選択に間違いはなかったと思います。
現在は、ファイナルファンタジーXIプロジェクトの中でゲームの企画と実装をしています。ファイナルファンタジーXIの場合は、既に確立している仕様があり、システム的にもコンテンツ的にも制限されることもあるので、その中での企画は本当に難しいです。しかし、自分が考えた企画がリリースされ、画面で動いているのを見た時は、何よりも嬉しかったですね。様々な制約により、自分のアイデアが実現しないこともありますが、ゲーム制作は常に自由な発想と、ハードや世界観等の制約の間における調整、ビジネスとして成り立つか否かの判断等バランス感覚がとても大切になりますから、実務を通して多くのことを学んでいます。
前述の通り、バランス感覚が大切だと思いますので、周囲と協力し合って、モノ作りやビジネスができる人が向いていると思います。しかし、単に協力し合うだけではなく、きちんと自分の色も持っていなくてはなりません。入社後すぐのうちから意見を求められることも多いですよ。エンタテインメントのコンテンツは多くの人の協力のもとに作られています。その中で自分の色を失わず、かつ周りの人たちの色をも引き立てられるような人が向いていると思います。
今はとにかく企画力を上げて、プロジェクトにできるだけ貢献したいと考えています。将来的には自分でプロジェクトを立ち上げて、多くの人に感動を与えられる作品を自分の手で作りたいです。

就職活動は自己表現の場だと思います。今までの人生は人それぞれですが、それを評価し表現するのは自分です。自分に自信を持って、やりたいことをしっかりと伝えられるように努力してください。きっと素晴らしい結果になるはずです。
スクウェア・エニックスでやりたいことを持った皆さんに会える日を楽しみにしています。










