●入る前に、ほかの会社も調べられたり、受けられたりしたんですか。
そうですね、何件かは。ゲーム業界だけではない部分もありましたが、どちらかというとイラストや2Dの世界で少しやっていけるようなところはないかと思っていました。
●ゲーム制作というプロジェクトに、デザイナーという仕事で参加して、楽しかったことは。
自分の作った結果というのがダイレクトに反映されていく感じは、すごく手にとってわかったので。開発の仕事は社内で全部作って、見られる環境にありますので、そういった意味では自分の作ったものがこういうゲームになったんだというのがわかると、「おもしろいな、ゲームづくりって」と思いました。
●逆に、辛い部分というのは。
自分の意見が通らないという言い方は変ですけれども、表現したものが理解されなかったときは結構悔しかったです。「こっちのほうがいいと思うんだけどな」というのがあるんですが、上の人たち…「こういうゲームにしよう」と考えている人たちは、それを見てどうしても、「うん、これは俺の中のイメージではない」とか。僕の中ではちょっと新しいものをリリースしたつもりでも、案外古いほうがいいと言われてしまったり、ということがあるので。そこら辺はどちらかが折れるというわけではないですが、譲り合いの部分も出てきますので。僕のスタンスとしてはあまり頑固にならずに、「じゃあ、そっちでやってみましょう」、ぐらいに1回試してみて、両方出して好きなほうを選んでもらうという形。僕はそういうアプローチでやっています。
●広告業界時代は、ディレクター、プロデューサー、もしくはクライアントが絶対だから。
そうなんですよね。だから、結構いい意味でも広告業界にいたときの経験が生かせているのかなというのがありましたので、非常に今は感謝しています。
●クライアントが求めているものを2案出して、選んでくださいというのは、まさしく昔やっていた仕事と一緒ですよね。
でも実際に2案出すのも、結構骨が折れることが多いんですよね。勘弁してくださいというときもありますが…(笑)。でも、基本的にはそうでもやっていかないと、作業員という形になってしまうのも、自分ではちょっと寂しいと思っていますので。 |