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開発者の声
Vol.1 Special Interview/Planner
11 巴 吟平/プランナー
研修生の道があった!

●今のお仕事の内容から、教えていただけますか。

開発部でプランナーをやってます。僕は入口(入社)が研修生として入ってきたのですが、そのときに今の開発部、事業部長の時田に認められ、プロジェクト配属となり、そのとき半熟英雄 対 3Dを作っていたんです。半熟英雄 対 3Dのときには、僕のほかにも何名か先輩プランナーが在籍し、先輩方はみんな配属が異動となり、今のプロジェクトはプランナーというと、事業部長の時田、そして僕ともう一人同時に入ってきたアルバイトだけです。本当に同時に入ってきたので同じ立場なんですけど、彼と僕と2人だけで、今のプロジェクトを切り盛りしている形になるんですよ。

●実際にゲームプランナーがやっていることが幅広いのはよくわかるんですけど、若い人にあまりちゃんと伝わっていないんじゃないかと。

シナリオを書いたり、イベントを書いたりはもちろんやるし、あとこの人からこの人へこの情報を伝えるとか、登場キャラクターの力は45だとかそういう細かいデータ入力も。あとは仕事というと、意識的に、僕はプランナーというのはエンターテイナーだと思っているんですよ。だから何か面白いことをしてやろうと。僕が思う面白いものをみんなに伝えてやろうというか、みんなもこれで面白い思いをしてくれよという、そういう意識でやっていますね。

●ディレクターに近い仕事ですか。

やっている範囲はすごく狭いですけど、そういう意味ではディレクターに近いかもしれないですね。細かい調整だとか、こういうのはどうだろうかと提案して、無理だとなったら、ほかにどういう道があるかを考えたりとか。

●半熟英雄3Dのときは、プランナーの方は何人?

全部で5名いたんです。シミュレーションゲームなので、イベントと、バトルと、フィールドで3名。あとはプランナー見習という感じで、自分ともう一人が主にイベントを担当しました。今はバトルプランナーをしています。

●研修生のときの話をお聞きしたいんですけれども、入られる前は何をされていたんですか。

大学で社会学を学んでました。

●そのときは、自分の就職先としてどういうふうに思われていたんですか。

2つありまして、もちろんゲーム業界というものをまず目指して頑張っていたのと、あともう1つは営業職に就こうかなと。でも本当にゲームを作りたいと小さいころから思っていて、ちょうど就職活動をしていたときにゲームの雑誌を見ていたら研修生募集の広告があって、よしこれだと。それまでは就職活動は全然だめで。このままだと多分、就職浪人かなと思っていたら、ちょうどそれがあってこれにかけるしかないかなと。
研修生制度を知るまではスクウェア・エニックス(以下スクエニ)は、ほかのところで力をつけてきた人間を採る会社なのかなと思っていたんです。自分が未熟なのがわかっていたから、研修生という言葉に、「ああ、教えてくれるんだ」と思って。これしかない!と思いました。

●研修生募集を知らないときは、もうハードルが高すぎて、「やーめた」という感じだった?

ゲームプランナー募集、デザイナー募集と、職業の名前で募集されていて。いきなりこんなところの門を叩いても、僕にできる仕事は何もないというか、多分無理だと思って。

●研修生、バイトのときにプランナーの仕事のやり方というのは教えてもらうものなんですか。

プランナーの仕事は若干教えてもらいましたね。もう既にそこで働いている先輩のプランナーに、教えてもらうというより、実務を兼ねてですかね。これをやっておいてと言われて、それをやっておく。わからないことがあれば、直接その人に「すみません、ここ、わからないんですが」と聞いて教えてもらって。もう百聞は一見にしかずというか、仕事をやっちゃえば覚えていくので。

●受けるときは自信ありました?

いや、もう全然、どうせだめだろうというか。でも根本的には僕の考え方は、当たって砕けろというか、やるんだったらやっちゃえよという、死ぬときは前のめりという考え方でやっているから。だめでもともと。就職活動をしていて、ほかのところでみんな僕のことは要らない、要らないと言って、どこも内定とかもらえなかったわけだから、もう自分がだめなことはわかっていたんですよ。だからもう、別に恐いものなんてないじゃないかというか。しかも、ちょうどチャレンジするときと、彼女にふられたというのが重なったんですよ。だから、あえてもう、彼女を見返してやるという、「俺のことを捨てやがったな、このやろう」という怨念みたいなものを込めて応募したら、何か受かっちゃったという(笑)。

●応募したときの書類は、何ですか?

企画書です。スクエニで作りたいゲームというので企画書を書いて送ったんです。ゲームのシステム的というか、こういうゲームが作りたいというものを文章と絵もちょっと添えました。絵は決して得意じゃないんですけど。

●それは、募集要項を見て、スクエニ向けに作った?

いえ、全然。多分、スクエニ向けというと、みんなファイナルファンタジーっぽいゲームと思うかもしれないですけれども、「スクエニで作りたいゲーム」という題名だけれど、僕が送ったやつは本当に自分が面白いと思うものを書いて送ったんですよ。今、思うと全然一般ウケとかしないんですけど。

●面接の時はどうでした?

その場で集められた複数での面接のときには、僕はすごく影を潜めていて、1人、すごく前へ前へ出てくる仕切る人がいて、内心は絶対あいつに負けたと思っていたんです。僕は事業部長の時田に採ってもらったんですけど、後で時田が言うには、おまえはみんなの意見を「いいね、いいね」とすごく盛り上げる割に、最終的にそんな意見をそっちのけで、自分の意見を尊重する方向に持っていったところがよかったと。何か盛り上げるだけ盛り上げておいて、おまえ何だよ、ほかのやつは捨てちゃうのかよ、という。

●研修期間って何か月ぐらいですか。

最長で3カ月ですね。

●どんなことをやっていたんですか。

1カ月目はFF10-2をやっていました。イベントと、あとはデバッグの仕事をしていたんですよ。2カ月目に半熟英雄 対 3Dに移って、イベントの勉強をさせてもらって。研修期間というのは本当は3カ月あるんですけど、僕の場合は2カ月目で終了して、3カ月目からはもう半熟英雄 対 3Dのところで働き始めたという。

●途中で話があった?

そうですね。3カ月目に入るときに、ちょっといいかな?と呼ばれて、働いてみないかと。「このまま3カ月目に研修をするのか、それとも働くか、どっちがいい?」という形で。というか、どっちがいいかというよりかは、むしろ働かないかと言われて、「働きます」と。

●そのときどう思いましたか。

「やった!!!」という。その後、バイトを8か月ぐらいして契約社員になりました。

●実際に入ってみてどうですか。周りの人たちというのは。

プロの集団ですね。もう恐れ多いというか。だから仕事を頼むときとかは、緊張して汗だくですよ。

●巴さんが言うプロというのはどういう?

仕事がすごく良いというと漠然としているんですけど、仕事を完璧にこなすというか、すばらしいものを上げてきてくれますね。

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