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開発者の声
Vol.1 Special Interview/Programmer
12 渋谷 英樹/プログラマー
現場の人が何を求めているかを考えた勉強を

●渋谷さんの今やられている、プログラマーの仕事について教えていただけますか。

今は第6開発で、背景関係のプログラムをやっています。あとは背景関係のツールとかですね。

●入社前はどういうことをやられていたんですか。

ゲームの専門学校です。2年制だったんですけど、2年生の12月ぐらいに応募しまして。

●求人票を見て?

いいえ、ちょうど(このwebの)採用ページを見て。前に載っていた方々を見て、僕も出そうかなと。

●それまでは就職活動をしなかったんですか。

していましたけど、結構辛くて、落ちていました。スクウェア(当時)が本命だったんですけど、自分の中で納得のできる作品を作ってから応募しようと思っていたんですよ。その前までに就職活動をしていたのは、作品なしで受けられるところだったんです。書類面接というか、書類選考から入るところで。ゲーム業界の就職って、結構バイトが多いじゃないですか。それよりもっと前には、4月から来てくださいと内定を出してくれるようなところを受けていました。

●言いづらいかもしれないですけど、ほかのメーカーさんでは、なかなか決められなかったのに、どうして採用されたと思いますか。

やっぱり会社として欲しい人材に、ちょうどたまたま当てはまったんだと思います。今、背景のツールをやっているんですけど、ツール関係のプログラマーを欲しかったらしくて。僕が就職活動のときに送った作品もツールだったので、ちょうどこの子でいいんじゃないか、みたいな話になったらしいです。後から聞いた感じだと。

●学生時代、スクウェアは入るのに難しそうに思える会社でしたか。

そうですね。学校がこういう感じなので、例年この会社に何人ぐらい受かっているという記録があるんですけど、スクウェアは学校を10年ぐらいやっていて、卒業して入った方が2人ぐらいしかいなかったんです。だからだめだろうなと思っていたんですけど。

●友達同士でもそういう話でした?

そうですね。就職活動、どこに行きたいとかって。でも結構みんなばらばらなんですよ。スクウェアに行きたいと言っている方は、デザイナーさんは結構いましたけど、プログラマーはあまりいなかったですね。プログラマーさんは結構特殊で、自分のやりたいことができればどこでもいいという感じの、会社を選ばない人も結構いるんで。

●ゲームプログラマーと一般のビジネスプログラマーの違いは?

難しいんですよ。僕はビジネスプログラムをやったことがないので、どう違うというのは言えないですね。

●ゲームのプログラマーの仕事を選択した理由は?

もっと言うと、最初はゲームプログラマーになろうと思ったのではなくて、ゲームが作りたいと思ったんですよ。1人でゲームを作ろうと思って、どこから始めれば作れるだろうと考えたときに、プログラムをやらないと、ゲームが作れないんですよ。動かせないので。それで自分1人でゲームを作りたいから勉強していて、そのまま職業になったという感じですね。

●ゲームを作りたいと思われたのはいつごろの話ですか。

小学校ぐらいです。

●専門学校に入る前は?

個人的に独学で、本だけ読んで、みたいな感じで勉強していました。

●プログラムは、どこで覚えられたんですか。学校ですか。

プログラムの基本はほとんど独学です。ゲームの作り方は、どちらかというと学校で教わりましたけど。学校の授業って、根本のところとかを教えてくれるんですよ。ゲームを作るのは個人の能力というか、個人個人によってできるかどうかがかなり左右されるようなところがあるので、ゲームの作り方はもう感覚ですかね。もっと言っちゃうと、僕は学生時代にゲームを作っていないので、就職活動に使ったものはないんですよ。もうそこの学校にいるころからツールを作っていたので。

●学校では基本を教えてくれる。それが実現できるかどうかというのは、別次元?

技術とゲームの面白さって、また違うじゃないですか。プログラムの書き方は教えてくれるけど、ゲームの作り方をちゃんと教えてくれるかというと、学校というのはちょっと微妙なところもあるんで。

●逆に学校というビジネス形態の中ではしようがない部分だと。

そうですね。だと思います。

●要は、きっとセンスが問われている部分ですね。いろいろな技術は教えるけど。

別に学校を悪く言っているわけじゃなくて、ゲームの学校というのは授業ではプログラムとかを教えてくれるんですけど、個人の制作時間というのもあるじゃないですか。それの制作をするときに、ゲームを作ろうと思って集まっている方々がいっぱいいるので、そういう環境はすごくいいと思います。僕が高校を出るときに戻っても、多分、もう1回入ると思います。

●ゲームの学校は、プログラマー科とかグラフィック科とか?

はい、そうです。そのままその2つのコースです。

●渋谷さん自身は、グラフィックのツールとかも使われるんですか。

そうですね。ゲームを作るときには。

●それは学生時代にその学校で教えてもらった?

はい、使い方は何となく教えてもらいました。ただ僕はプログラムコースだったので、ちゃんとは教わっていないんですけど。先生は学校にいるんですよ。その学校では、1年生の初めにデザイナーとプログラマーが分かれないで、同じ授業をずっと受けるんですよ。で、デザインの初歩的なものとプログラムの初歩的なものを、逆の立場の人も勉強するんです。そういうところで勉強させてもらいました。

●学校を卒業していきなりプロジェクトに入って仕事をしたわけですよね。そのギャップってありましたか。

ありますよ。やはりスケジュールがきっちり管理されるじゃないですか。それはちょっとなかなか慣れなくて。

●スキル的な部分では?

スキル的な部分は、上の方がちゃんと、これならできるだろうというのを判別してくれるので、そんなにスキルが足らないということは感じなかったですね。

●学生のうちはどんな勉強をしたらいいですか?

現場の人が何を求めているかを考えて、勉強してほしいと思います。僕も学校にいるときに、スクウェアの会社の社員も来ていたし、卒業生で来る方もいらっしゃるんですよ。大手だったらほとんど来るぐらいの勢いでみんな来るので、今の現場の全体的な雰囲気で、どんな人が必要かというのを聞いて。ツール系だったら行けるんじゃないかなと思ってツールを作っていたんですけど。入って、会社の人にまさにヒットしたと言われたので。もともとツールを作るほうが得意だったというのもあるんですけどね。

●ちなみに同じ話を聞いて、仲間の人は?

これは難しいんですけど、実機開発だけできるコースがあって、そこに人が遊びに来るんですよ。そこにいたプログラマーは5〜6人ぐらいだったので、それを聞いていたのは、僕とあと1〜2人ぐらいだったんです。でも、僕が言ってもあまりやろうとはしなかったですね。基本的にみんなゲームを作るのが好きな方々なんで、自分のやりたいことをやるというのが基本で。さっきも言ったじゃないですか。会社を選ばない人が多かったりとか。

●そういった仲間たちは、実際にゲーム業界に入られたんですか。

はい、ほとんど入っています。

●そういう方たちとお話されることもありますよね。他の会社との違いは?

言っていいのかわかないですけど、開発環境や条件は良いと思います。

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