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開発者の声
Vol.2 Special Interview/Programmer
13 田中智彦/プログラマー
やる気と責任、両方必要

●今のモバイルのプログラマーという仕事について必要な条件を教えていただけますか。

まずはものすごいスピードで技術が伸びている分野ですので、当然、そこに関して新しいものにどんどんチャレンジしていくような積極的な姿勢が必要になると思います。逆に自分はもうこれだけで、これがものすごくできる、例えばモデルを動かすのは任せろみたいな人だとほかの仕事もたくさんしなきゃいけなくなるので(向いていないのかもしれません)。新しいものに積極的にかかわっていける人を歓迎したいですね。コンシュマー系と違ってやはり人数自体少ないケースが多いので、そういう意味でモバイル向けの開発はコンシューマー向けの開発のような完全な役割分担がないので、逆に1人で最初から最後まできちんとゲームをつくり上げてみたりとか、いろいろな部分のプログラミングをしてみたい希望がある人は結構スタートとしてはいいんじゃないかなとは思います。スキル的にはプログラマーとしての基本的なスキルは必要になりますし、結構人と話すケースが多いので、そこでのコミュニケーション能力。別にしゃべりがうまいとかじゃなくて全然いいんですけど、きちんと伝えたいことを相手に伝えられるスキル。それがしゃべりでもいいでしょうし、メールでもいいでしょうし、何らかの形できちんと詰められる能力を持っている方というのが結構必要になります。

●コミュニケーション能力というと、「僕はとても人づき合いはうまくないし、積極的でもないし」と心配される方もいるかと思うんですね。そういう人に向けて何かメッセージみたいなものはないですか。

私もしゃべるのはあまり得意ではなくて、昔から苦手でした。でも仕事をする上で当然自分として言わなきゃいけない部分、自分が責任を持っている部分でこれはこうしたいとか、逆にわからないことがあったときに先輩のプログラマーに「教えてください」と、その一言が言えるかどうか、きちんと相手に伝えられるかというのが基本になると思います。プログラマーというとどうしても「ずっとPCに向かってコードを書いているんですか」と言われます。ほかではそういう会社もあるかもしれませんが、弊社の場合は全然違って、どちらかというとみんなで集まってものをつくるとき、「こうつくろう」「ああつくろう」みたいな。最初、ブレーンストーミングみたいなものをずっとやりますね。実はコードを書く時間よりもそちらの時間に比重があったりします。逆に苦手な人でも、嫌でもそういう能力がついていくのではないかという部分はありますね。そういう人たちにも話せるような環境をつくってあげるところには気をつけてやっていますので。

●そういう環境があるのはいいですね。スキル的な部分で「プログラマーとして最低限」というと具体的にはどういうことになりますか。

例えば何でもいいんですが、1人で一からきちんと考えてものをつくり上げられたかどうかというのが一つあると思います。最後まで責任を持ってやれるかどうか。やり切れる能力があるんでしたらその人は基本的にプログラマーとしてのスキルは持っていると。いきなりゲームをつくれみたいな話でなく簡単なものでいいと思うんです。例えば大学生だったら自分の卒業研究のために何かプログラムを1本書くみたいなことはあると思うんです。それをきちんとやり遂げられたか。そこで不明点があったときに、例えばここはわからないというので相談をするとか、本を読んで調べてみるとか、そういうふうに自分の中で問題解決をしますよね。意識があったかどうか、みたいなところをきちんとできるかどうかというのが一つ能力として、それも私は広い意味ではスキルだと思っています。単純に例えば「Cのコードが書けます」という人と「Cのコードを書いていてわからないところがあってそれを調べました、1週間かかったけど自分できちんと調べ上げました」という人がいたら、でき上がったソースは確かに前者の「書けます」という人の方がきれいかもしれませんが、後者の人には間違いなくそのノウハウやそこで苦労した点というのが残っているはずなので、そういったものの積み重ねは間違いなくスキルだと思います。もし目指す人がいたら、そういうところに気を付けてやっていってほしいです。

●なるほど。つまり「やる気」ということになりますか。

やる気というのは当然必要になります。もう一つは仕事ですから当然そこに自分が担当しているものの責任があって。無責任だったら別に「後でやればいいや」とか適当に調べて「何となく動いているからそれでいいや」で許されると思いますけれど。私がやってきたのがサーバー側の仕事で、やはりお金周りとかにかかわる部分だったので、ちょっとでも気を抜いたらそこが間違いなくトラブルになります。サーバーというのは実際にものをつくってからずっと24時間動き続けるのですが、実は1年後に「問題が発覚しました」みたいなことがあったので。そういう部分で実際コードを書くときからきちんと責任を持つという部分があるので、やる気と責任だと思います。やる気だけが前に出ていいかげんな仕事をやられても、責任ばかり考えて「僕、だめです」となってもらっても困りますし。それは両方きちんともっていないと。

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