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グローバル戦略の進捗と今後の見通し
決算説明会では、2009年12月発売予定のラインナップにも触れました。
12月には、「ファイナルファンタジーXIII」のほか、フランスの大手ソフト会社UBISOFTの「アサシンクリードII」と米Activision Blizzardの「コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2」 などの海外の大型タイトルを日本でリリースする予定です。さらに1月にはアイドスの「バットマン アーカム・アサイラム」も予定しています。これら海外タイトルは、もの凄く良く出来た作品だと思っています。ミリオンセラーの可能性があると言っても過言ではないほどです。とはいうものの、国内の流通・小売りにおける海外タイトルの扱い方はまだまだシビアな状況にあると言えます。そうしたことから、営業部門にはかなり発破をかけています。また「ファイナルファンタジーXIII」は3月に欧米でのリリースを予定しています。
アイドスのグループ入り以降、グループ全体ではどのような変化がありましたか。
買収後の状況ですが、極めてうまくいっています。組織的なインテグレーションは完了しました。合併・買収後、一般的によくある主力メンバーの引き抜きといったこともありませんし、レポーティングラインの一本化も機能し出しています。エニックスとスクウェアの合併後の経験を上手に生かせたと自負しています。
また、パブリッシング機能も統合し、グループ内ではクリエイター間の交流も進んでいます。アイドスが開発中のタイトルについてもスクウェア・エニックスのCG制作部隊とコラボレーションすることを決めました。スクウェア・エニックスの開発部隊も、アイドスが手掛けてきたようなジャンルのタイトルの制作に興味津々のようです。今後、膨大なデジタル資産を統合する新たな仕組みづくりにも着手していきます。いまでは作業だけで多くの費用がかかっているデバック環境の整備や効率化にも一段と弾みをつけたいですね。
決算説明会では人員調整について注目を集めました。
2009年3月末時点のグループ人員数3,805人を今期中に10%〜15%減員する見込みであることを表明しました。これは新体制を機に、組織を活性化しグループ全体のパフォーマンスの向上を図るものです。一般的に想像される業績悪化や部門閉鎖、事業縮小などに伴うものではなく、あくまでも組織をより筋肉質な体制にするための取り組みです。スクウェア・エニックス、アイドス、タイトーのグループすべてを対象とした人員調整を行います。営業、開発、バックオフィスなど対象部門は問いません。各部門のトップがその部門の隅々にまで目配りできる環境づくり、組織を有機的に動かせるサイズにすることが喫緊の課題だと考えています。
2010年3月期の通期見通しについては如何ですか。
連結業績予想ですが、売上高1800億円、経常利益250億円、当期純利益100億円を見込んでいます。事業セグメント別の売上高では、ゲーム事業が930億円、アミューズメント事業が600億円、出版事業が120億円、モバイル・コンテンツ事業が110億円、ライツ・プロパティ事業が40億円といった内訳見通しです。
とにかく、中期計画として掲げている経常利益500億円体制を出来るだけ早く実現し、世界のゲーム業界の中でトッププレイヤーとしての実力を持てるよう、地盤固めに注力していきます。
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(s09)
(聞き手:ジャーナリスト 磯部元志)
取材日:2009年11月5日